表面処理の歴史は、鉄の最大の欠点であるさびる性質をカバーする防錆処理がその原点にあります。その方法は大別してめっきと塗覆装に分かれ、さらにめっき方法が溶融めっき・電気めっきに分かれます。近年、表面処理には防錆効果だけではなく、商品の長寿命化、環境負荷物質除去、お客様の作業工程の省略や作業環境の改善等、環境に配慮した機能が要求されます。溶融めっきでは、母材とめっき材料をともに多様化させ、その組み合せによって、お客様の要求に応じた耐熱性・耐食性を発揮する個性的な商品を次々と生み出し、商品の高機能化・長寿命化を実現しています。 電気めっきでは、めっき表層に高品質な皮膜を形成させることにより、表面潤滑性、加工のしやすさ、安定したスポット溶接性など多くの長所を備えた商品を開発しています。 例えば「亜鉛めっき潤滑鋼板」は脱脂工程を省略し、環境負荷物質であるフロンやクロロカーボン等の使用を回避することが可能であり、まためっき後の防錆処理についても、環境負荷物質である6価クロムや、さらにクロムを全く含まない、地球環境に配慮した最新の技術を取り入れています。 また塗覆装技術の分野でも、表面処理の新しい機能を追求し、塗装後に成形加工しても塗膜が剥がれず、劣化の少ないプレコート鋼板「テクスター」、主に厨房周りのキッチンパネルやレンジフードに使用され、汚れが付きにくく、付着してもこびり付かない性質を持ち、掃除の手間が省ける「常温用・耐熱用非粘着鋼板」など、意匠性だけではなく、加工性、耐汚染性、耐摩耗性など機能性を重視した商品を数多く誕生させています。
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