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高加工用クロムフリープレコート鋼板の開発について

2003年7月31日

日新製鋼株式会社

 当社では、塗装前処理ならびに塗膜中にクロム酸塩を含まないクロムフリープレコート鋼板を開発・販売し、好評をいただいておりますが、この度、さらに加工性を高めた『高加工用クロムフリープレコート鋼板』を開発いたしましたので、お知らせいたします。

 欧州では電気・電子機器に含まれる特定有害物質の使用を制限するRoHS指令(※1)により2006年から6価クロムの使用が禁止され、また日本国内でも有害物質を含まない材料への切り替えを急ぐ動きが顕著となってきていますが、家電用プレコート鋼板には、成形、加工に耐える塗膜の密着性および食品・洗剤・溶剤・酸・アルカリなどに対する耐久性などを満たすために塗装前処理および下塗り塗膜中の防錆顔料の一部にクロム酸塩が使用されており、これら加工性、耐食性という要求を満たしたうえでクロム酸塩を含まない製品を開発することが市場からも求められていました。

 こうした市場ニーズに対応するため、当社はクロムフリープレコート鋼板を開発、販売し、既に洗濯機など家電品用途に採用いただいておりますが、今般、さらに曲げ半径の小さい曲げ加工や絞り加工のような厳しい加工用途に適する「高加工タイプ」クロムフリープレコート鋼板を開発し、塗膜の加工性を0〜1t曲げノークラック(※2)まで高めることに成功したものです。

 この製品は、クロム酸塩を含まずに厳しい加工時の塗膜の加工性、密着性と高い耐食性を確保するという難題を解決するため、塗装前処理、防錆顔料、塗料樹脂などあらゆる面から検討を加えて他に先駆けて開発したもので、AV機器、電子レンジ、照明器具などに広く使用が可能であり、サンプル出荷の段階で高い評価をいただいています。
当社としましては、本製品の拡販をすすめていくとともに、今後グリーン調達されるお客様のご要望に応えるべく、他のプレコート鋼板のクロムフリー化にも鋭意努力し、商品化を進めていく所存です。

(※1)欧州RoHS指令の対象となる特定有害物質

重金属類
特定臭素系難燃剤
6価クロム
水銀
カドミウム
PBB
PBDE

1) RoHS; Restriction of the use of certain Hazardous Substances
2) PBB; ポリブロモフェニル(Polybrominated biphenyls)
3) PBDE; ポリジフェニルエーテル( Polybrominated diphenyl ethers)

(※2)プレコート鋼板を180°折り曲げた時に曲げ外側塗膜表面にクラックが入らない限界曲げ直径を試験材の板厚で示したもの。この方法により板厚によらず相対比較が可能となる。0t曲げとは、密着曲げであり、1t曲げとは同じ板厚の鋼板を内側に挟んで曲げることをいう。

 
以 上
 

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