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"ZAM製鋼管膨張型ロックボルト"の開発について

2003年6月11日

日新製鋼株式会社
日新鋼管株式会社

 日新製鋼は、Zn−Al−Mg系高耐食めっき鋼板ZAM(*注1)を開発し、関係グループ企業とこの用途開発に取り組んでおります。
この度、トンネルの長期安定性と施工性の向上をはかり、大幅なコストダウンを可能とする、ZAM製"鋼管膨張型ロックボルト"を日新鋼管と共同で開発、日新鋼管にて製造・販売を開始しましたので、お知らせいたします。

「ロックボルト」とは、掘削後のトンネル内壁の崩壊を防止するために用いる、アンカーボルトです。
この一種である、鋼管膨張型(ハート型の異形鋼管を高圧水で拡張して孔壁に押し付け地山に拘束力を与えるタイプ)は優れた速効性を発揮するロックボルトですが、従来品は耐食性に乏しく、地山を長期間安定させるには不安がありました。

しかし、この度両社で開発いたしました"Rust Proofing Expansive ロックボルト"は、高耐食性めっき鋼板ZAMを鋼管にすることでこの欠点を解消いたしました。
さらに従来オフラインで異形鋼管を製作していたものを、製造方法に工夫をこらし、造管機インラインでロックボルト用異形管を製造し、その後の組み立てラインも自動化するなど、大幅なコストダウンを可能にいたしました。

現在トンネルの施工は、NATM(*注2)が主流となっています。
そこに用いられているロックボルトの定着方式は、全面定着方式が採られ、掘削した地山に直径50mm程度の空洞を開け、定着材としてセメントモルタル等を注入し、その中に異形棒鋼を挿入し、地山に定着させます。
しかし、この施工方法はボルト効果発現時期がモルタル等の強度発現に依存しており、またロックボルト打設作業は作業者にとってはトンネル工事のなかで苛酷な作業といわれています。

"ZAM製鋼管膨張型ロックボルト"は、打設30秒後には地山締め付け効果が発揮され、併せて作業の安全性の向上、作業環境改善に寄与いたします。
また複数打設ができるコンパクトな高圧水装置(株)山本水圧工業所製)も開発し、作業能率を向上させました。

本商品は長期耐食性を確認し、摩擦定着の定量的評価を行い、これからも工夫を加え更に施工性の良い商品とし、拡販に努めてまいります。

(*注1)ZAM・・・日新製鋼が世界に先駆けて開発・実用化した溶融亜鉛(Zn)− 6%アルミ(Al)−3%マグネシウム(Mg)合金めっき鋼板。
(*注2)NATM・・・オ−ストリアで開発されたトンネル掘削工法で、地山が従来持っている保持力を生かしてトンネル空洞を安定させる工法。
安定させる補助手段として、ロックボルト打設やコンクリ−ト 吹付けを行う。

《本商品の特徴》
(1) 鋼管弾性体で、腐食による板厚減少を防ぎ、トンネルの長期耐久性に大きく貢献します。
(2) 複数(2〜5本)同時打設を可能にしました。
(3) 軽量でコンパクトな高圧水装置とシールヘッドにより、作業者の負荷を軽減します。
(4) 新素材の鋼管の伸びは35%以上あり、地山の大きな変位にも耐えられます。


《日新鋼管の会社概要》
1.会社概要
会社名  日新鋼管株式会社
創  業  昭和24年5月24日
代表者  代表取締役社長 平元 義之(ひらもと よしゆき)
所在地  東京都中央区入船三丁目1番13号
従業員  200名
資本金  4億円(日新製鋼株式会社 100%出資)

2.事業概要
主な事業内容
(1) 自動車用鋼管、建材用表面処理鋼管を含む各種鋼管の製造と販売
(2) 各種鋼管の加工と販売
売上高 120億円(年間)

《本件に関する連絡先》
日新鋼管(株) 鋼管加工事業部
TEL 03-5541-3094

 
以 上
 

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