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日新製鋼の強み

表面処理製品の分野で優れた技術力

当社の歴史は鉄の弱点である錆を克服するための歴史でもあります。当社の前身である田中亜鉛鍍金工場は明治41年の操業当初から亜鉛めっきを行っており、当社が1965年に開発したガスワイピング(YG)法によって製造される亜鉛めっき鋼板・アルミめっき鋼板は、優れた耐食性と美しい表面肌によりマーケットから高く評価いただき、月星印のブランド名とともに業界に広く知られています。

2000年には、亜鉛–アルミニウム–マグネシウム系溶融めっき鋼板ZAM®の営業生産を開始。従来の亜鉛めっきに比べ、格段に耐食性に優れたZAM®は、建材だけでなく自動車分野や電機分野、さらには農業分野など幅広い用途に使用されています。近年では、環境問題などから高い注目を集める新エネルギー分野など新たな用途でも使用が拡大しています。

海外では、1986年に米国ウエストバージニア州にアルミ・亜鉛めっき鋼板製造の合弁会社Wheeling-Nisshin, Inc.(ウィーリング・ニッシン・インク)を設立しています。1988年の営業生産開始以来、順調に生産・販売を続けており、2015年5月には累計生産1,500万トンを達成しています。2013年には、海外では初の試みとなるZAM®の営業生産を開始するなど、新たな取組みにも積極的に挑戦しています。さらに、世界最大の自動車生産国に成長した中国では、銅めっき鋼板事業合弁会社「日新製鋼(南通)高科技鋼板有限公司」が2014年5月から操業を開始しており、日系自動車メーカーを中心とした現地調達化ニーズへの対応を進めています。

また、ステンレス鋼板へのアルミめっき技術確立や、塗装鋼板に機能性を付与したセリオス®、各種プラスチックと優れた接合性を有するプラタイト®の開発など、当社の技術開発力は商品レパートリーを一層拡げており、お客様のニーズに即応できる表面処理製品のトップメーカーとして、独自の地位を築いています。

ステンレス冷延のトップメーカー

日本におけるステンレス鋼の歴史は、1932年に当社が最初にステンレス鋼の国産化に成功したことから始まります。1958年には、日本で初めてセンジミア・ミルを導入し、ステンレス量産時代の道を拓きました。それ以来、常に新しい技術の開発、設備の導入、用途の開発につとめ、耐食性・加工性・耐熱性・強度などさまざまな特性を持たせた高い機能を有するステンレス鋼を開発してきました。ますます高度化するお客様のニーズに応え、国内にステンレス鋼を普及させたパイオニアとして、ステンレス業界をリードし続けています。

海外においても、他の国内ステンレスメーカーに先駆け、世界各国への技術協力など海外展開を推進してまいりました。とりわけ、1970年の創業以来、世界的なメーカーに成長したアセリノックス社とは親密な関係を築いており、グローバル供給体制の構築にともに取り組んでいます。直近ではマレーシアにおけるステンレス冷延の合弁事業(バル・ステンレス)が2011年から営業生産を開始しており、アセアン地域の成長需要取り込みを推進しています。

また、中国では、ステンレス冷延鋼板生産合弁事業のため、中国宝武鋼鉄集団等とともに、寧波宝新不銹鋼有限公司(浙江省寧波市)へ参画しています。1998年12月に生産を開始して以来、2005年12月までの四次にわたる設備増強を経て、現在では生産能力は66万トン/年まで拡大しています。

みがき特殊帯鋼のトップメーカー

高炉から銑鋼一貫体制で生産される高品質の特殊鋼は、多品種少ロット生産によるていねいなつくり込みにより、特にみがき特殊帯鋼の分野では国内トップシェアを誇っています。JIS鋼種以外にもさまざまな特性に優れた当社独自鋼種を揃えており、お客様の用途や加工、熱処理方法に応じた品質設計・管理を行っています。精密な寸法と美しい表面肌を持ち、強度、耐摩耗性、靭性などに優れた当社の特殊鋼は、高い品質を求められる自動車部品やチェーン、各種ばね類、刃物類など、数多くの用途に使われています。

また、高度化するお客様の品質ニーズに対応するため、高清浄度鋼の製造を可能にする呉製鉄所の新精錬炉が、2015年10月より稼働を開始しています。海外では、特殊鋼需要の拡大が見込まれる中国において、米国特殊鋼メーカーとの合弁会社である浙江日新華新頓精密特殊鋼有限公司を2014年7月に設立しており、2016年7月より操業を開始しています。新精錬炉との相乗効果により国内外での特殊鋼マーケットの拡大を図るとともに、当社特殊鋼ブランドの一層の向上に取り組んでいます。

グループ経営

当社グループは、鉄鋼事業を中核にビジネスを展開しています。原料・資材の供給から設備の保守・設計、物流、製造、加工、販売、その他各種サービスまで、各社の専門性を生かしながら、グループ一体となってお客様のニーズにお応えしています。

鉄鋼事業強化のため、新規事業の創出と市場展開も積極的に推進しており、川下分野では、当社の素材開発力とグループ会社が得意とする加工・成形技術を融合させるなど、グループ一体となった事業強化に取り組んでいます。

また、海外においては、国内のお客様の海外展開に対応するため、シンガポール、タイ、米国、中国に海外現地法人を開設しており、海外合弁パートナーや事業会社とともに、最適な供給体制を構築。国内と変わらぬ品質とサービスを提供しています。